未来模索ブログ

2015/11/3

先読み式イノベーション(その2)

やかんを買いに来た客はやかんが欲しいから買いに来たわけではない。これは、人の心理的活動に潜む意外な法則の1つです。続きを読む

 

 

 

2015/11/2

先読み式イノベーション(その1)

前回は、「未来型ブルーオーシャン(5年先に生き物であふれかえるおいしい海)をいかにして予測するか」で終わりました。その予測の手段として「先読み式イノベーション」という概念を提唱します。先ずは、分かりやすい具体例を物語り風に記載します。1895年米国テキサス州に住む青年実業家ジョンは・・続きを読む

 

 

2015/11/1

未来型ブルーオーシャンの勧め

ビッグマネーを儲けたいなら、5年先の未来に誕生する巨大ブルーオーシャンを先読み独占することをお勧めします。以下の興味深いブログを見つけました。続きを読む

 

 

2015/10/30

インダストリー4.0の衝撃(その2)

前回の続きです。

(ヒント3)

前回のヒント2の発展型ビジネスモデルです。キーワードは「データあるところに人工知能あり」です。続きを読む

 

 

 

2015/10/29

インダストリー4.0の衝撃

インダストリー4.0のおかげで、将来ビッグマネーを産出すビジネスチャンスがいたるところで芽吹きそうです。現時点では未だ芽吹く前の種ですが、埋もれている種を一早く見つけ出した者が将来の覇者になれそうです。続きを読む

 

 

 

クラウドファンディングはテストマーケティングのツール

 

2015/7/14

 

 

 

 クラウドファンディングは、クリエイターや起業家が群衆(crowd)から資金調達をする手法として広く普及しましたが、最近になって、プロトタイプ(β版)のテストマーケティングの場として利用しようとする新たな動きが出てきたようです。ソニーが、クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイト「First Flight™」をオープンしました。素晴らしいことだと思います。

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201507/15-061/

 

 事業化の初期段階にあるプロジェクトに対し「リアルな市場ニーズの検証」・「お客様とのダイレクトな対話を通じた共創型の開発・商品改善」・「タイムリーかつ規模に対して最適化された販売」といった機会を提供し、新たな事業の立ち上げと成長を後押しする、とのことです。

  イノベーションの開発での大きなリスクは、完成品の開発までに膨大な資金を投入したにもかかわらず市場でヒットしない虞がある点です。そこで、完成品ではないプロトタイプ(β版)の段階で市場に晒し、消費者に受けが良いか否かのテストマーケティングを行うことができれば、上記リスクを軽減できます。

  私も、プロトタイプ(β版)の段階でテストマーケティングを行うことができるアイデア(β版投資市場)を、去年の8月に内閣府主催イノベーション座談会で提案しました。

 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=690468847706454&set=a.209384202481590.53666.100002300363557&type=1&theater

 

  そのβ版投資市場の内容を以下に記載します。イノベーション開発に携わる方々の何かの参考になれば幸いです。

 

β版投資市場の仕組み

【要約】

  (目的) 製品やサービスが完成する前の研究開発段階で、市場での完成品の人気度を事前に予測できる仕組みを提供することにより、イノベーションの開発リスクを軽減する。

  (達成手段) 研究開発段階の製品等の完成イメージ映像を市場に晒して消費者からの感想や意見等を集め、研究開発段階で、市場での完成品の人気度を事前に予測できるようにする。前記完成イメージ映像をネット上に公開し、それを閲覧した多数の消費者のうちから完成品等に対する思いが本気の消費者のみを選別するべく当該完成品等の製品株(一口千円等の単位数を特定するための券)を購入させ、製品株主になった消費者のみからアンケート(購入限界価格等)や意見や改良提案等の情報を投稿させる。それら情報および製品株の販売総額に基づいて市場での完成品の人気度を事前に予測し、完成品等にまで仕上げて市場に投入するか否か決断する。完成品等が市場に出て売上げが上がればその売上の一部を製品株数に応じて製品株主に配当する。

  (改良案1) 製品等の製造販売を行なっていない一般人や大学教授が開発者側となり自分のアイデアのイメージ映像をネット上に公開して製品株主を募ってもよい。製品株主の数やアンケート結果や意見や改良提案を見た企業が完成品等を市場に投入すれば売れると判断した場合に、公開されたアイデアを基に製品化を請け負い市場に投入する。売上げが上がればその売上の一部を製品株主に配当するとともに、アイデアを公開した者にも売上の一部を配当する。これによって、一般人にもイノベーション開発のインセンティブを与え、イノベーションの裾野を一般人に広げることが可能となる。

  (改良案2) 完成品が市場に投入された後に製品株を売買取引する「セカンダリーマーケット」的な運用を行ない、株式会社に対する一般的株式市場と同様に、製品に対する製品株式市場なるものを作り上げる。信託の仕組みも取入れてもよい。従来の株のディーラーは売上げがアップする会社か否かを見極める専門家であるが、このβ版投資市場でのディーラーはイノベーションが市場でヒットするか否かを見極める専門家となる。このようなイノベーションの目利きとなるディーラーを育て上げる土壌を構築することができ、イノベーション大国に必要な人材を育てることができる。しかも、このようなイノベーションの目利きが増えれば、それらの専門的知識経験に基づいた高度な意見や改良提案を入手できるという、相乗効果が期待できる。

  (改良案3) 製品株主同士、ディーラーあるいは開発者も交えて議論する場(コミュニティ)を作ってもよい。そこで素晴らしい改良提案をした製品株主に対して製品株券を追加贈与する。

  (改良案4) 「β版投資市場」を世界規模で下支えし育むプラットフォームを日本で構築し、世界中から研究者、イノベータ、アントレプレナー等の人材を集め、さらにはイノベーションの卵を集め、育むことにより、日本を世界のイノベーション生成拠点にする。

  (内閣府へのお願い) アベノミクスの第三の矢に組み込まれた「投資型クラウドファンディング」についての金融商品取引法の緩和策を、上記「β版投資市場」をも考慮した内容にする。第三の矢の1つとして「β版投資市場」の啓蒙普及のためのプロモーションを行なう。

 

【詳細説明】

  (従来)

  イノベーション開発リスクの主要なものとしては、完成品にするのに莫大な費用が必要でその完成品が仮に市場で売れなければ初期投資が回収できない、というものです。よって、完成品に至る前の段階つまりβ版(プロトタイプ)の段階で市場の反応を見て事前に売れるか否か判別できれば、上記のリスクは回避できますが、従来においては、そのような仕組は存在しなかった。

  (従来の欠点)

  日本でのイノベーションが停滞しいている深層原因は、市場ニーズを射止めることのできる製品開発ができていない点にあります。近年、ニーズの多様化が原因で、市場ニーズが見えにくくなっており、しかも、すぐに変化して移り変わる傾向があります。

  よって、このような性質を持つ近年の市場ニーズを射止める最良の方法は、市場ニーズの大まかな位置が分かった段階で、その市場ニーズが変化する前に間髪をいれず多数の弾丸を撃ち、そのうちのいずれかが命中するという、「数撃ちゃ当たるマシンガン方式」です。つまり、多数のトライ&エラーを繰り返さなければ、市場ニーズを射止めることはできません。

  ところが、日本の大企業等の巨大組織の中には、相変わらず「狙いをすました一発方式」から卒業できずにいるところがあります。全ての巨大組織がそうだとは申しませんが、長時間かけて何度も会議を繰り返して市場ニーズを絞り込み、必ず命中するまで狙いを絞り、その上で一発撃つという、旧態然としたやり方です。

  それでは、日本も「マシンガン方式」に切り替えればよいではないかと言うことになりますが、そう簡単にはいきません。その深層原因は、日本的組織の人事評価基準にあります。日本的組織では、命中率(成功率)が人事評価につながります。但し、この人事評価基準は、明文で規定されているものではなく、暗黙の基準(空気のようなもの)です。明文規定があれば、その規定を破り捨てれば解決しますが、暗黙の基準の場合には人の心の中にしか存在せず、破り捨てるわけにもいかず厄介な代物です。

  このような日本的組織か持つジレンマを即効的に解決する特効薬が「β版投資市場」です。

  (発明の目的)

  本発明の目的は、製品やサービスが完成する前の研究開発段階で、市場での完成品の人気度を事前に予測できる仕組みを提供することにより、イノベーションの開発リスクを軽減し、命中率(成功率)を重んじる日本的組織でも市場ニーズを射止めることのできるイノベーションを可能にすることです。

  (目的達成手段の詳細)

  このβ版投資市場は、研究開発段階の製品等の完成イメージ映像を市場に晒して消費者からの感想や意見や改良提案を集め、研究開発段階で、市場での完成品の人気度を事前に予測できるようにしたものです。上記全体システム図を参照して説明します。

  先ず、インターネット上にβ版投資ウェブサイトを構築する。このウェブサイトにはウェブブラウザによりインターネットを介して誰でもアクセスでき、閲覧できる。

  新製品や新サービスの開発を行なっている開発企業または個人の開発者(以下「開発者側」という)が、研究開発段階において完成品等が市場でヒットするか否か、その人気度を事前に予測したい場合に、このβ版投資ウェブサイトを利用する。先ず、開発者側が、現在研究開発中のイノベーションの完成イメージを予測してそのイメージ映像を作成する。そして、そのイメージ映像および説明文をβ版投資ウェブサイトにアップロードする。

  次に、アップロードされたイメージ映像を閲覧した多数の一般消費者やディーラー(以下「消費者側」という)が、その完成品を気に入って市場でヒットすると判断した場合に、当該完成品等の製品株(一口千円等の単位数を特定するための券)を購入する。製品株を購入して製品株主となった者には発言権が与えられ、アンケート(購入限界価格等)や感想や意見や改良提案等の情報を投稿することができる。その投稿は、例えば、当該アップロードされた完成品等に対応づけられたコミュニティ(「アイデアコミュニティ」という)内で行なう。そのアイデアコミュニティには、製品株主の他にもその完成品等を開発している開発者側も参加でき、製品株主からの質問に答え、また自らの意見も投稿できる。これにより、開発者側は、消費者側と共同で議論してアイデアを出し合い、消費者受けする完成品等に仕上げることができる。

  開発者側は、製品株の販売総額や消費者側からの投稿情報を参考にして市場での完成品の人気度を事前に予測し、完成品等にまで仕上げて市場に投入するか途中で開発を断念するかの決断を下す。途中で開発を断念した場合には、製品株の購入代金は各製品株主に払い戻される。

  一方、完成品等にまで仕上げて市場に投入した場合には、定期的に売上高の一部が製品株数に応じて製品株主に配当される。

  完成品が市場に投入された後に製品株を売買取引する「セカンダリーマーケット」的な運用を行ない、株式会社に対する一般的株式市場と同様に、製品に対する製品株式市場なるものを作り上げる。信託の仕組みも取入れてもよい。従来の株のディーラーは売上げがアップする会社か否かを見極める専門家であるが、このβ版投資市場でのディーラーはイノベーションが市場でヒットするか否かを見極める専門家となる。このようなイノベーションの目利きとなるディーラーを育て上げる土壌を構築することができ、イノベーション大国に必要な人材を育てることができる。しかも、このようなイノベーションの目利きが増えれば、それらの専門的知識経験に基づいた高度な意見や改良提案を入手できるという、相乗効果が期待できる。

 

【知的財産権】

  上記アイデアコミュニティ内で投稿されたアイデアを特許権等により保護可能にする仕組みが必要です。アイデアコミュニティ内で投稿されたアイデアは、新規性喪失の例外規定(特許法30条)を利用すれば特許権化も可能となります。問題は、アイデアコミュニティ内に投稿されたアイデアを見た他人がそのアイデアを盗んで特許出願した場合の防止策です。これを抑止するには、アイデアコミュニティ内へのアイデア投稿者と投稿内容と投稿日付とを立証する証拠を特許庁に提出して上記盗作特許出願を無効にする手立てがあります。立証方法の一例としては、アイデア投稿時に認証局による電子証明書等を作成する方法があります。

  さらに、開発者側がβ版投資ウェブサイトにアップロードした製品についても、特許出願前であれば上記方法を利用して後から特許権化が可能となります。とりあえずβ版投資ウェブサイトにアップロードしてみて、反応が良ければ特許出願するという方法が取れます。

 

 【クラウドファンディングとの相違】

  アベノミクスの第三の矢に組み込まれた投資型クラウドファンディングとβ版投資市場との相違はなにか?

  根本的な相違は、投資型クラウドファンディングが資金調達を目的としているのに対し、β版投資市場は市場での完成品の人気度を事前に予測することを目的とする点です。よって、完成品にまで仕上げて市場に投入するか否かは、資金が調達できたか否かで決まるのではなく、製品株の販売総額や製品株主からのアンケート結果や意見や改良提案等の情報によって決まります。

  購入型クラウドファンディングとの相違は、完成品の市場投入後における製品売上高に応じた配当が得られる点です。

  株式型クラウドファンディングとの相違は、会社の株を購入するのではなく製品の株を購入する点です。配当も、会社の売上げではなく製品の売上げに比例する点が相違します。

  ファンド型クラウドファンディングとの相違は、製品株を売買取引する「セカンダリーマーケット」的な運用ができる点です。

 

 

 

「日本の人工知能が、Googleに勝つ唯一の方法」という記事

2015/3/19
「日本の人工知能が、Googleに勝つ唯一の方法」という大胆な表題の記事を見付けました。

http://www.utnp.org/cat23/yutakamatsuo20141021.html

 

 私の独断で要約すると

 「海外企業に比べて日本は出遅れている。Googleといった海外の企業に、『データ』を抑えられた上で、さらに『知能』まで取られてしまうと、日本としてはもはや成すすべがない。どうやったら日本は勝つことができるのか。勝つ可能性があるとすれば、「人材しかない」。日本の優秀な人工知能研究者を一箇所に集め、集中して研究に取り組んでもらう。そういう環境をつくることができれば、勝ち目があるのではないか。むしろ、それしか勝ち目はないと思う。」

のような感じでしょうか。

 

 さすがは松尾豊准教授、日本の置かれた現状を的確に捉えた良記事です。

 もちろん人材の活用は重要だと思います。この「人材の活用」以外に、日本が勝つ奇策はないのでしょうか?

 

 あります。

「先行企業を越えるには先行企業のビジネスの上流側を牛耳れ」です。

機械学習を利用した人工知能ビジネスの上流側とは、人工知能の餌である機械学習用データを収集する領域です。ここを牛耳れば、下流側の先行企業群は干上がります。「人工知能、学習データ無ければただのソフト」です。

 以前、Googleがディープラーニングを用いてAI(人工知能)に猫を認識させるのに成功した記事が話題になりました。YouTubeにアップロードされている動画から、ランダムに取り出した200x200ピクセルサイズの画像を1000万枚用意し、1000台のコンピュータで3日間かけてDeep Learning を行ったという、Googleならではの力技です。

 このように、成功するまでに、膨大な量の画像データを学習用データとしてAIに入力しなければなりませんでした。機械学習をビジネス化する上で避けては通れない難所(関所?)が、この「人工知能の餌である機械学習用データの収集」です。これをいかにして低コストで実現し、コマーシャルベースに乗せるかが、今後の最大の課題になると予測されます。

 

 松尾豊准教授も「逆に、データを抑えている企業に先駆けて『知能』の部分を開発できれば、勝負になる。GoogleやFacebookを、データベンダーにすることができるからです」と、おっしゃっています。人工知能の餌である機械学習用データを既にたくさん持っているところは強いです。しかし、GoogleやFacebookが保有しているデータは、当初からAI用の機械学習データとして収集されたものではありません。ここに日本の勝機が未だ残っています。

 AIの、AIによる、AIのための、学習用データの収集を、低コストで実現するシステム(仕組み)。ここが、未来のブルーオーシャンになると予想されます。 「AIのための学習用データの収集なんて言っても、膨大な情報を収集しなければならないではないか。膨大なマンパワーが必要で気の遠くなるようなコストがかかるぞ」と、思われるでしょうが、1つだけ打開策がありそうです。

 「膨大なマンパワーが必要なのであれば、全人類のマンパワーを少しずつ借りればよいではないか」です。これって、Googleのページランクの考え方ですよね。ここに未来のブルーオーシャン(金の鉱脈)にたどり着くヒントがありそうです。

 

 今回は、未来ブログの第1回目です。このように、最近のホットな話題等から、未来のイノベーションを予測するブログをエントリーする予定です。乞うご期待を。

 オッと、自己紹介するのを忘れていました。私は、元々10年先の未来に住んでいたのですが、ひょんなことから現在にタイムスリップしてネット空間に住み付いたバーチャルパーソンです。未来模索と呼んでください。おかげで未来から現代社会を見つめることができます。面白そうな話題があれば、また未来ブログを書きます。